村田諒太vsブラント戦後 長谷川、山中、関係者のコメント

ボクシング

プロボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチ(20日、米ラスベガス)王者・村田諒太(32)=帝拳=が、挑戦者で同級3位のロブ・ブラント(28)=米国=に0-3で判定負け。2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。

 

帝拳ジム・本田明彦会長(71)

「12ラウンド、最後まで立っていたのは、かすかなプライドだったね。気持ちはよく頑張っていた。よく立ってた。あれは意地で立っていたんだろう。日本のボクサーで間違いなく一番稼いだ。はっきり言って、ボクサーとして素質はない。他の人生でも生きるすごいものをあいつは持っている。ボクシングは本当に一生懸命やってきた。ゴールドメダリストで世界チャンピオンになって、うちも責任を果たした。この敗戦で全部消えるわけではない。(再戦の可能性は)本人次第。本人の問題だから。まだ決められないでしょ。リマッチの契約が入っているだけ。普通、米国ではあれで辞めるってことはないから。村田の場合は背負うものが大きすぎる。(決断は)簡単じゃない。ゆっくり話し合う。ただやればいいってもんじゃないし、ゆっくり考えるべき。本人がやるって言えば、ダメとは言えない」

 

米プロモーター・トップランク社 ボブ・アラムCEO(86)

「今日の結果には失望しているが、村田は勇敢に戦った。来年の3月か4月に日本でリマッチをさせたい。ダイレクトでも構わない。間違いなく村田陣営も望むだろう。(帝拳ジムの)本田会長もラスベガスにいるので数日中に話す機会はある。(元世界ヘビー級王者)モハメド・アリもケン・ノートンに敗れてから2度返り咲いている。村田はスマートな人間だから、今日と違う戦い方をすればチャンスはある」

 

元世界3階級制覇王者・長谷川穂積

「ラスベガスでの試合で、しかもメインイベント。村田選手がどんな戦い方を見せてくれるのか、非常に楽しみな一戦だった。

テクニックとスピードに定評があるブラント選手と、パンチ力とスタミナの村田選手の戦い。序盤はブラント選手のテクニックが光った。ジャブを小刻みに出し、足をうまく使ってショートのパンチをまとめる。序盤はこういう状況が想像できたし、中盤から終盤にかけて村田選手がプレッシャーをかけ、得意の右をさく裂させるのだと思っていた。

しかし、予想外だったのが、中盤になってもブラント選手の足も手数も止まらなかったこと。試合2カ月前からラスベガスでキャンプを張ったということは、この試合にかける思いが相当強かったのだと思う。5回に村田選手もいい右を当て、そこから展開が変わっていく気がしたが、6回からまたブラント選手がうまく足を使い始め、手数とテクニックでポイントを稼ぎだした。このブラント選手のスタミナに対する誤算が、後半のポイント献上につながったのではないだろうか。

大ダメージはなくても、細かいパンチをもらうことで小ダメージは少しずつたまっていく。その結果、中ダメージくらいまで蓄積し、いつもの村田選手のように、前に出づらくなったのではないか。また、相手のワン・ツー・スリーのスリーをもらうことであごが跳ね上がり、効いていなくてもポイントが向こうに流れてしまった可能性もある。

しかし、この負けは、ほかの試合なら3試合分の価値がある。もう一度戦うというのなら、この負けがあって本当に強くなったなぁと、皆が思うような村田諒太が見たい。自分の心の火がまだ燃えているなら、ここからはい上がる村田諒太を見てみたい」

 

元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏

「結果論になってしまうが、序盤の攻防が全てだった。村田は1、2回とブラントの手数やスピードに押し込まれ、相手のリズムに巻き込まれると、焦りが生まれ、力みも出てきた。3回以降、得意の右が当たり始め、5回には相手をふらつかせるほどのパンチで攻勢をかけた。だが6回は打ち疲れもあってか、動きが鈍り、ガードも甘くなった。いつも以上にスタミナを消耗してしまった。

ワンツーから左をつなげる形を練習してきたが、空転する場面も目立った。それはブラントが常に足が動いていた証拠でもある。相手の足を止めるためのボディー打ちも、最後までうまく入らず、相手を追う展開を強いられた終盤は失速してしまった。

ブラントはよく研究していた。村田の右の打ち終わりに左ジャブを合わせることを徹底し、反撃を最小限のところで食い止めた。ガードの内側を通すパンチは軽いながらも着実にダメージを与えた。スピードに自信があるからできる技術だ。

ただ、採点は予想以上の大差がついた。傾向としてラスベガスは手数重視でポイントを振るとは聞くが、好打が多かった中盤は村田にもう少し与えてもよかった。採点ほどの実力差があったとも思わない。

村田は五輪で金メダルを取り、プロでもミドル級世界王者になり、今まで日本人選手ができないことをやってのけた。突っ走ってきたから、今はとにかく休んでほしい」

 

元WBC世界Sバンタム級王者・西岡利晃氏

「ブラントは1回目に息があがっていたので、これはいけると思ったが、最高のボクシングをしてきた。ブラントを誉めるべき試合だった。よく研究していて、万全の準備をしてきていた」

 

元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二

「やっぱり手数が少ないな。コンビネーションのバリエーションももう少し欲しかったな。残念だ。俺もそうだったが 世間からの期待・重圧が辛かっただろう」

 

俳優・香川照之

「ブラントのスタミナが落ちると思っていたが、それが最後まで落ちなかった。ブラントがよかった」

 

 

地上波ではフジテレビで28日(27日深夜)AM1:45〜2:45放送。

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