5月17日(金)ONE Championship「ENTER THE DRAGON」(シンガポール・インドアスタジアム)
青木真也vsクリスチャン・リー、中原由貴vsゲイリー・トノン、内藤のび太vsアレックス・シウバという大注目カードに加え、V.V Mei、セージ・ノースカットのONEデビュー戦、ザイード・フセイン・アサラナリエフのライト級GP準決勝と見どころだらけの今大会。
さらに「ONEフェザー級(70.3kg)キックボクシング・ワールド・グランプリ」が開幕する。8名によるトーナメント(1dayではなく1大会1試合)で、優勝賞金は100万ドル(約1億円)だ。今大会では準々決勝(1回戦)4試合が行われる。そこで屈指の好カード、ジョルジオ・ペトロシアンvsペットモラコット・ペッティンディーアカデミーが実現する。
今トーナメント優勝候補筆頭であるペトロシアン。「K-1 WORLD MAX」を初制覇したのが2009年で当時23歳。現在33歳となったペトロシアンだが、その卓越したディフェンス能力から蓄積ダメージも感じられず、現在13連勝中。ここ3戦はONE→Bellator→ONEという普通のファイターなら許されない団体はしごをやってのけている。そのBellatorではチンギス・アラゾフに判定勝ち。現在もバリバリのトップファイターであることを証明して見せた。このトーナメントを制してGLORY王者シッティチャイ・シッソンピーノンとの「キック70キロ頂上決戦」を今年こそ実現させて欲しいところだ。
対するペットモラコットはルンピニースタジアムで2011年にミニフライ級、2013年にスーパーフェザーと2階級を制しているがまだ26歳と若い。ONE戦績4戦3勝1敗。今年3月のONEでは健太に判定勝ちしている。ルンピニーで制したのがミニフライ級とスーパーフェザー級で体格的に70キロはどうなのか気になるところだが、このトーナメントの中ではペトロシアン、ヨードセングライの二強に次ぐ存在。ペトロシアンとは高度なテクニシャン同士ゆえの“高度な膠着”になることも考えられるが、ここはセミ前という試合順からも伝わる期待を裏切らない戦いを見せてもらいたい。
尚、今年3月のONE両国大会でヨードセングライにKOされたアンディー・サワーが欠場。代わってウクライナのサーシャ・モイサが参戦となった。
大会セミファイナルに組まれたONEキックボクシング・ライト級王座決定戦ニキー・ホルツケンvsレジアン・アーセルも注目だ。無理にアジア勢を起用せず、シンガポールでのオランダ人対決がリアルな一戦。
▼ONE Super Series キックボクシング フェザー級ワールドグランプリ 1回戦
ジョルジオ・ペトロシアン(アルメニア)
vs
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
▼ONE Super Series キックボクシング フェザー級ワールドグランプリ 1回戦
アンディ・サワー(オランダ)
vs
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
▼ONE Super Series キックボクシング フェザー級ワールドグランプリ 1回戦
ヨードセングライ・IWEフェアテックス(タイ)
vs
サミー・サナ(フランス)
▼ONE Super Series キックボクシング フェザー級ワールドグランプリ 1回戦
ジャバル・アスケロフ(ロシア)
vs
エンリコ・ケール(ドイツ)
▼ONE Super Series キックボクシング ライト級王座決定戦
ニキー・ホルツケン(オランダ)
vs
レジアン・アーセル(オランダ)
【日本人出場対戦カード】
▼ONE 世界ライト級タイトルマッチ
青木真也 vs クリスチャン・リー
▼MMA フェザー級
ゲイリー・トノン vs 中原由貴
▼MMA ストロー級
アレックス・シウバ vs 内藤のび太
▼MMA 女子アトム級
V.V Mei vs ラウラ・バリン

- 解説:大沢ケンジ
- 実況:清野茂樹
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